体験ルポ!50代後半は見た目が9割 フィットネスジム活用法を解説

50代後半は見た目が9割
  • 50代後半になって急に老け込んだな
  • 体形もまずいことになってきた、何とかしないと
  • 手っ取り早く「見た目」を変える方法ないかな
  • フィットネスジムに興味があるけど誰か使い方を教えてくれないかな

このように感じていませんか。

この記事では、「フィットネスジム」に長年かよっている筆者が、みずからの実体験をもとに、50代後半の方の「見た目」改善に有効な活用方法をご紹介します。

はじめに結論をお伝えします。

50代後半、「見た目」を何とかするならフィットネスジム一択です。

「見た目」改善のポイントと、なぜフィットネスジムが有効なのかについて解説していきます。

ここですぐ、筆者のプロフィール写真を見て「なんだ、見た目良くないじゃないか」と思われたの方も多いのではないでしょうか。

はじめにお伝えしておきます。

フィットネスジムにかよっても「イケメン」にはなりません。

ここは要注意です。

「見た目」とは顔の良し悪しのことではありません。

それではさっそく始めます。

目次

50代後半からの「見た目」とは何か

50代にもなると「見た目」ってつい軽視してしまいます。

面倒なのか、あきらめなのか。

教育かもしれません。昭和生まれ男子は、「人は外見じゃない、中身だ」と刷り込まれてきています。

「見た目」に気をつかうのを良しとしないのです。

50代は「見た目」のターニングポイント

しかし、年齢に関係なく「見た目」はかなり重視されます。

そのことは、「メラビアンの法則」を出すまでもなく経験的に実感しているはずです。

さらに

50代後半の今、「見た目」のターニングポイントを実感されている方が多いのではないでしょうか。

そして、ターニングポイントをすぎると変化は加速していくのです。

「メラビアンの法則」とは

「メラビアンの法則」とは、心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「3Vの法則」のことです。

コミュニケーションの際に、何から影響を受けるのかを実験しています。

結果は、視覚情報(Visual) 55%、聴覚情報(Vocal) 38%、言語情報(Verbal) 7%。やはり視覚情報が最も影響を受けています。

「見た目」とは具体的にどこなのか

「見た目」を左右するのは具体的にどこなのでしょうか。

ベストセラーになった「人は見た目が9割」「やっぱり見た目が9割」の著者 竹内 一郎氏は「見た目」を7つに分類しています。

  1. 外見(体形、格好、容姿、体毛、肌の色、衣服、アクセサリー)
  2. 動き(姿勢、仕草、立ち居振る舞い、癖)
  3. 表情(顔の向き、目の動き、アイコンタクト)
  4. 声(高さ、大きさ、速度、抑揚、間、なまり、沈黙)
  5. 空間(相手との距離、居心地、アウェイとホーム)
  6. 接触(撫でる、なめる、手をつなぐ、キスする、愛撫する)
  7. 色と匂い(信号、保護色、体臭、口臭、生活臭)

「やっぱり見た目が9割」P105 〜第4章オーラのある人はどこが違うのか〜より

竹内氏はプロの演出家なので、こんなにたくさんの項目で、俳優の「見た目」を演出しているのですね。

今回、注目する「見た目」は3つです。

  1. 外見(体形、衣服)
  2. 動き(姿勢)
  3. 表情

この3つを変えるために、フィットネスジムを有効活用します。

3つならなんとかなりそうですね。

①「外見」を変える 〜服80%・体形20%〜

「外見」を変えるといっても「筋トレで腹筋を割る」とか「ダイエットする」ということではありません。

それを目標にすると100%挫折してしまいます。

なぜなら、期待したほど成果が見えないからです。

「筋トレ」「ダイエット」を挫折する理由

50代後半から「筋トレ」「ダイエット」だけで外見を変えようとするのは禁物です。

挫折するのには理由があります。

「筋トレ」:筋肉量は50代後半から急下降

50代後半からの「筋トレ」は若いときほど成果がでません。

「筋肉量の減少」スピードが急速にはやまるからです。

特に男性の筋肉量が減少しています

これでは、いくら「筋トレ」をしても腹筋など永遠に割れることはありません。

でも安心してください。割ったところで服を着ていたら見えませんし、見せる機会もありません。

「ダイエット」:消費kcal < 摂取kcal

「ダイエット」も期待したほど成果は出ません。

有酸素運動で消費するカロリーは、つらさの割に驚くほど少なく、運動後につい飲んでしまうビールで帳消しになってしまいます。

消費カロリーと摂取カロリーを比較してみました

有酸素
運動
消費kcalビール摂取kcal
ジョギング184kcalビール(350ml)147kcal
水泳(クロール)236kcalビール(500ml)210kcal

※消費カロリー:体重50kgの人が有酸素運動を30分間おこなった場合の消費カロリー

参考:デザント「ULLR MAG.」より

「外見」は服を着た状態で考える

フィットネスジムで目標とする「外見」は

服を着た状態での「外見」です。

服80%、体形20%ぐらいの比率です。

体形が大きく変わらなくても、服に助けられる部分が大きいので安心です。

要は「服を着た全体の雰囲気」を「老けさせない」ということです。

「若々しく」というより、「歳を感じさせない」ぐらいがねらい目です。

楽天オーネットのアンケート調査では、男性より女性のほうが「外見」を重視する傾向が見られます。身だしなみ85.9%、服装・髪型61.2%

Q.初対面のお相手の印象をどんなところで判断しますか?

出典:株式会社オーネット「第一印象に関する意識調査」より

服80%:「トラッドスタイル」一択

それでは、服装はどうしたらよいのでしょうか。

公私ともに「トラッドスタイル」一択です。

「トラッドスタイル」とは英国紳士のコーデがもととされる伝統的な服装で、いつの時代も着られるオーソドックスなスタイルを指します。

長く愛されてきたのですから選んで間違いないです。

オーバーサイズにならないように気をつけるだけで大丈夫です。

服を「トラッドスタイル」に変えるだけで「外見」改善目標の80%は達成しています。

フィットネスジムでは残りの20%をどうするかを考えるのみです。

体形20%:フィットネスジムでやること

フィットネスジムでやる「外見」改善の残りの20%とは、

「服を邪魔しない体形」作りです。

服を着て重要となる部分は、「肩」「胸」「脚」です。

フィットネスジムでは「肩」「胸」「脚」を中心に、マシントレーニングを組み立てます。

この部分は成果が見えやすいのでモチベーションが上がることでしょう。

鏡を見るとまず目に入りますので。

モチベーションが上がれば継続につながります。

継続することが最も大切なことです。

お腹はどうするの?

と思ったのではないでしょうか。

もちろんお腹もひっこめたいですが、ここは成果が見えづらいので、はじめはあえて目標から外しておきます。

成果が見えない ⇨ 挫折 

の危険性が高いですので。

タイムラグがありますが、お腹も確実に変化があらわれます。目標に入れていない分、得した気持ちになるのです。

「ランニング」「バイク」のような有酸素運動はつらいのではじめはなるべく避けましょう。

つらくて挫折したら元も子もありません。

フィットネスジムに慣れてきて、余力が出てきてからでじゅうぶんです。

本当にあとから成果がでるのか

有酸素運動もせずに、本当に「お腹」に成果が出るのでしょうか。

なぜ成果がでるのか。それは「基礎代謝」の高いカラダに変わるからです。

「基礎代謝」とは、心臓の拍動や呼吸、体温維持など、生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー消費のことです。

総エネルギー消費量の約60%を占め、就寝中や座っている時などの安静時にも消費されています。

寝ているだけで「消費カロリー」を増やすことができれば、こんなにラクなことありません。

カラダのどの部分でカロリーが消費されるのか調べてみました。

「ヒトの臓器・組織における安静時 代謝量」

※体重が70kgの男性を想定した場合のエネルギー代謝量

臓器・組織kcal/日比率(%)
骨格筋370kcal22%
脂肪組織70kcal4%
肝臓360kcal21%
340kcal20%
心臓145kcal9%
腎臓137kcal8%
その他277kcal16%
全身1700kcal100%
出典:厚生労働省 健康づくりサポートネット「加齢とエネルギー代謝」より作表

「骨格筋」が22%と最も高い比率となっています。

フィットネスジムで「筋肉量」を増やすことで、「基礎代謝」が高いカラダづくりをすれば、普段の生活でカロリー消費量が増加するのです。

このようなイメージです。左の「トレーニング群」の基礎代謝量が増加しています。

「3か月間の筋力トレーニング(スロトレ)による基礎代謝量の変化」

まず、「基礎代謝」を高めておけばその後は何をやっても、成果に結びつきやすくなります。

仕事で成果を出す前に、基礎学力を高めておくようなものですね。

「動き」を変える 〜「姿勢」を変える〜

「姿勢」は「見た目」の中でとても重要な要素です。

竹内一郎さんは演出で「姿勢」にこだわっています。

私たち演出家は俳優に「立ち方が違う」というダメ出しをすることがある。

演劇の稽古場で「立ち方」といえば、「その役を生きる人の他人や社会との向き合い方」という意味である。(中略)

私たちは、直感的に姿勢がよい人に好感を持ちやすい。

その根本の理由が何であれ、姿勢をよくして損はない。

「やっぱり見た目が9割」P134〜136  第5章「背筋を伸ばせ」の意味

俳優の「立ち方」で役柄が変わるほど、「姿勢」は重要な要素なのです。

フィットネスジムでやる「姿勢」改善

「姿勢」で重要となる部分は「背中」「背筋」です。

フィットネスジムでは「背中」「背筋」のマシントレーニングを加えます。

日常生活で「背中」や「背筋」を動かすことがあまりないので、すぐに効果を実感できるでしょう。

イスに座っていても、歩いていても「背筋」が伸びるように感じられます。

さらに…

うれしいのは「肩こり」が軽減することです。

また、「姿勢」は ③「表情」にも大きく影響してきます。

相互作用があるのです。

「表情」を変える 〜「メンタル」を変える〜

50代後半の「見た目」を一番左右するのは「表情」です。

ただ、「表情」を変えるのは一筋縄ではいきません。

長年の蓄積が顔に出てしまっているからです。

アメリカ大統領リンカーンは「40歳になったら、自分の顔に責任をもたなければならない」といったそうです。

フィットネスジムでやる「表情」改善

フィットネスジムで「表情」をどうやって変えるのか疑問を持たれることでしょう。

顔の筋肉を鍛えるのでしょうか。

実は「表情」を変えるために特別やることはありません。

フィットネスジムを利用するだけでよいのです。

筆者が長くフィットネスジムに通っていた理由の一つに「ストレス解消」効果があります。

仕事が忙しくなるとどうしてもストレスが溜まります。

「表情」は自分には見えませんが、眉間にシワが寄っているはずです。

「姿勢」もうつむき加減で歩いていることでしょう。

そんな時こそ、フィットネスジムは威力を発揮します。

トレーニングやサウナでひと汗かいてビールでも飲むと、追いつめられていても「何とかなるかな」とポジティブな気持ちに切り替わるのです。

きっと眉間のシワも緩み、「姿勢」も改善していることでしょう。

フィットネスジムの一番の効果は、このように「表情」が自然と変わることです。

気持ちが「ポジティブ」にかわることで、「表情」も「ポジティブ」になるのです。

カラダ(フィジカル)を動かすことで、「外見」だけではなく、ココロ(メンタル)も変化するということなのです。

運動によるストレス解消のエビデンス紹介

運動によるストレス解消のエビデンスがありますのでご紹介します。

文部科学省スポーツ庁「スポーツが健康にもたらす効果等の エビデンスに関する調査研究」

適切な運動で抑うつ症状のリスクが25%低下するとのことです。

抑うつリスク低下に関連する期待される効果
  1. 脳内物質の変化
    • 運動は、セロトニンやドーパミンなどの気分を高める神経伝達物質の分泌を増加させます。
  2. ストレス解消
    • ストレスはうつ病の発症や悪化に大きく影響するため、ストレス解消はうつ病予防・改善に効果的です。
  3. 自己肯定感の向上
    • 運動は、目標を達成することで自己肯定感を高め、自信を与えてくれます。
  4. 睡眠の質向上
    • 運動は、睡眠の質を向上させ、うつ病の症状を改善する効果が期待されます。

出典:文部科学省スポーツ庁「スポーツが健康にもたらす効果等の エビデンスに関する調査研究」P8 〜04 Mental Well-Being 精神的健康にもたらす影響〜

ナイキHP「運動がストレスを和らげる仕組み」

ナイキのHPでは、運動により「気分がよくなる化学物質の放出」が紹介されています。

気分がよくなる化学物質の放出
  1. 脳由来神経栄養因子(BDNF)
    • BDNFのようなタンパク質は、神経の健康を維持し、神経発生の過程における新たな神経の成長を促進する。
  2. エンドルフィン
    • エンドルフィンは、天然の鎮痛剤だ。 エンドルフィンは脳内でオピオイド受容体と結びつくと、痛みの感覚を和らげて幸福感を生み出す。
  3. ドーパミンやセロトニン
    • 運動中に放出されるドーパミンやセロトニンのような、幸福感を与えてくれる各種の神経伝達物質もまた、ストレスと闘ってくれる。
    • 頻繁な運動は時間とともに脳を作り変えていく。 脳内に設置されている受容体が増えて、ドーパミンの循環を高い水準で体感できるようになり、 それによって幸福感を感じやすくなり、ストレスを感じにくくなる。

出典:ナイキHP 健康とウェルネス「運動がストレスを和らげる仕組み」より抜粋〜

「見た目」改善の3つポイントまとめ

50代後半からの3つの「見た目」改善ポイント、フィットネスジムのトレーニングの種類と効果をまとめました。

「見た目」改善ポイントトレーニング種類効果
①「外見」服を着た状態
での見た目改善
・「肩」「胸」「脚」の
マシントレーニング
・カラダ(フィジカル)の変化
②「動き」姿勢の改善・「背中」の
マシントレーニング
・カラダ(フィジカル)の変化
・ココロ(メンタル)の変化
③「表情」ポジティブな
表情へ
・フィットネスジム利用
によるリフレッシュ
・ココロ(メンタル)の変化

カラダ(フィジカル)だけではなく、ココロ(メンタル)の変化も実感します。

臨床心理士に聞いた話では、うつ病の回復期にトレーニングをはじめるクライエント(来談者)が意外と多いそうです。

カラダ(フィジカル)とココロ(メンタル)はつながっているのです。

目標を設定する

目安程度でよいので目標を設定しましょう。

今より少しでも効果が感じられたら目標達成です。

期限は、効果を実感できる時期とリンクさせると頑張れますね。

効果を実感できる時期は…

どのくらいで効果を実感できるのでしょうか。

ズバリ言うと

1か月後3か月後6か月後

です。

段階別に実感できる効果を表にしてみました»

期 間実感できる効果
1か月後体形にはあらわれませんが、確実にカラダが
変わり始めていることを感じるでしょう。
3か月後自分にしかわかりませんが、体形に確かな変化がみられます。
メンタルの変化も実感できます。
6か月後周囲からも変化を指摘されています。
6か月前に一歩踏み出した自分を誇りに思っていることでしょう。

※フィットネスジムにかよえるペースは、週1回/月4回を想定しました。

第1目標は「3か月後」

まずは、体形の変化を実感できる「3か月後」を目標にしましょう!

筋肉組織が半分入れ替わる期間が1~2か月といわれています»

3か月後は半分以上の筋肉が新しい筋肉に入れ替わっていますので、確実に変化を実感できます。

第2目標は「6か月後」

次の目標は「6カ月間」です。自他ともに「見た目」の変化を感じることができます。

ここまでくるともう確実です。

月4回×6ヶ月=24回もやり遂げました。

筋肉組織も全て新しく入れ替わりました。変化しないわけがありません。

注意事項:フィットネスジムを続けるために

フィットネスジムを続ける際に、気をつけなければならないことが3つあります。

  1. 「数値」にこだわらない
  2. 「知り合い」をつくらない
  3. 「筋トレ」は健康に良くない

❶「数値」にこだわらない

気をつけなければならないこと1つ目は

数値にこだわらないことです。

体重や腹囲の数値がどのように変化するのか気になりますよね。

でも、数値に一喜一憂すると、会社の仕事のようで楽しめなくなってしまいます。

はじめは数値に現れにくいものです。

引き締まってきたなと思っても、筋肉は脂肪より重いので体重は変わらなかったり、増えていたり。

また、測定のタイミングでかなり変動します。

トレーニング中に1リットルの水分をとると、単純に1kg体重が増えます。

トレーニング後にサウナに入ると800g減って、その後ビールを飲んで500g増えて…

今回、目標にしている「見た目」改善の3ポイントは、体重や腹囲の数値にはあらわれない変化なのです。

❷「知り合い」をつくらない

気をつけなければならないこと2つ目は

知り合いをつくらないことです。

ストレスの原因の多くは人間関係です。

ストレスを解消してココロ(メンタル)の改善も大きな目的の一つです。ストレスの原因になることは避けなければなりません。

筆者は長年かよっていますが、一人も知り合いをつくっていません。

顔見知りはもちろんいますが、自分から話しかけることはしません。

うっかり「会釈」をしてしまうことがありますが、会話は避けるようにしています。

「知り合いをつくらない」ということは、長く続けるために意外と大切な秘訣なのです。

❸「筋トレ」は健康によくない

気をつけなければならないこと3つ目は

50代後半になると「筋トレ」は、ほんとうは健康に良くないと認識することです。

一般的には「健康によい」と考えられています。

筆者もずっとそう信じてきました。

しかし、55歳を過ぎたころから、「ほんとうに健康にいいのだろうか」と疑問を感じるようになりました。

というのは、カラダの故障が目立つようになってきたからです。

腹筋をやれば腰が痛くなり、背中の筋トレをすれば肩をいためたり、首を鍛えれば手がしびれたり。

しかもなかなか回復しません。

病院でも医者の反応は渋いのです。

「もういい年齢なのだから、重りをつけて筋肉に負荷をかけるなどカラダに良いわけがない。やめた方がいい」と口をそろえるのです。

カラダに害のあるものとして、「酒」「たばこ」に続き、「筋トレ」が加わるのもそう遠い未来ではないでしょう。

フィットネスジムでトレーニングを開始する際は、その点を留意しておく必要があります。

トレーニングというより「リハビリ」ぐらいの気持ちがちょうどよいのです。

健康によいという視点で考えれば、「プランク」はおすすめです»

3つのアクション

「フィットネスジム」の選び方

いざ、「フィットネスジム」を選ぼうとすると、色々ありすぎて迷うのではないでしょうか。

これだけおさえておけば迷うことはありません。

「フル装備フィットネス」か「コンビニフィットネス」か

今、フィットネスジムは2極化しています。

昔ながらの「フル装備フィットネス」か、チョコザップに代表される「コンビニフィットネス」かです。

おすすめするのは「フル装備フィットネス」です。

目標とすべきことが、カラダ(フィジカル)だけではなく、ココロ(メンタル)の改善もありますので、総合的に満足度が高くなる「フル装備フィットネス」がよいのです。

表で対比してみました

設備等フル装備
フィットネス
コンビニ
フィットネス
ストレッチエリア広いコンパクト
マシントレーニング広い
マシン充実
コンパクト
マシン充実
プール施設による
スクール/トレーナー充実
(有料/無料)
ロッカールーム広いコンパクト
シャワー充実
(施設による)
風呂/サウナ充実
スタッフ常駐不在なことも
料金高め
1万円前後
低め
3,000円〜5,000円
主なブランドルネサンス
ティップネス
コナミスポーツ
メガロス
ゴールドジム
スポーツクラブA1
チョコザップ
ファストジム24
エニタイムフィットネス
ジョイフィット24

A-1 EXPRESS

立地重視

スポーツクラブはなるべく自宅から近くがおすすめです。

やはり近い方がだんぜん便利ですし、ちょっと時間があるから行ってみるかという気になります。

定期券内だとさらに良いですね。

まず、お近くの施設を探してみてください。

料金は月会費制

フィットネスジムの会費は月会費制になります。

「フル装備フィットネス」は、だいたい目安が月1万円前後になります。

4回利用したとして、1回2,500円です。

サウナを利用できることを考えると、そう高くはないのではないでしょうか。

”何回利用しても同料金ならば”と頑張ってしまいがちですが、頑張りすぎると挫折してしまいます。

現実的には週1回、月4回ぐらいではないでしょうか。

見学、体験利用を活用する

たいていのフィットネスジムでは「体験利用」があります。

安い料金で1回のみ使用することができるというものです。

ぜひ「体験利用」してみてください。

スタッフがいろいろと説明をしてくれます。

体験利用がない場合でも、「見学」はしてみてください。

バックヤード含めた設備を確認しておきましょう。

今や「フル装備フィットネスジム」のメイン顧客は中高年齢層です。

どの施設も大歓迎してくれることでしょう。

参考:筆者が使っているフィットネスジム「スポーツクラブA-1笹塚店」

筆者が使っているフィットネスジムをご紹介します。

「スポーツクラブA-1 笹塚店」です。

選んだ理由は、一番近く、路線が定期券内だったからです。

施設は古いながらも、マシンは定期的に入れ替えていますし、プールやサウナも完備されています。

コロナ後は施設内のスタッフが減ってしまいましたが、特別不満はありません。

近隣の方におすすめです。

「施設体験」を利用してみる

筆者の場合、ほかに選択肢がなかったのでいきなり入会しましたが、安価な「施設体験」がありますので入会前に体験してみることをおすすめします。

ホームページから申し込みができます

スポーツクラブ A-1 笹塚 施設見学・体験
見学/体験料金持ち物
施設見学無料なし
施設体験2,200円(税込)身分証・トレーニングウエア・
内履きシューズ・水着・タオル等

「入会キャンペーン」実施中

「入会キャンペーン」をやっていました。

いつまでのキャンペーンか不明でしたので、内容が変わるかもしれませんがご了承ください。

タイトルは“お試し会員”となっていますが月会費値引きの「入会キャンペーン」です。

スポーツクラブ A-1 笹塚店のホームページはこちらです»

最初の2か月が11,550円(税込)→3,278円(税込) 8,272円値引きになります。

2カ月間で16,544円お得です。

すごくお得ですが、6か月間続けないとお得が半減しますので気をつけてください。

逆に6カ月間続けるなら、キャンペーン期間中に入会するとお得です。

「6か月後」が周囲からも指摘される「見た目」変化の目標ですのでピッタリですね。

注意事項はこちらです。

  • 入会時は月会費2ヶ月分を一括で支払います。
    • 半端な日数は日割り計算
  • 月会費のほかにこちらの費用がかかります。
    • 事務手数料:5,500円(税込)
    • セキュリティ料:1,650円(税込)
  • 6カ月以内で退会すると11,000円(税込)の解約金がかかります。
    • 6か月は継続する動機になりますね
  • お試し期間が過ぎると3ヶ月目から自動でフルタイム会員11,500円(税込)に移行します。
    • 変更したい場合は前月25日までに変更しましょう。Webでも変更可
スポーツクラブ A-1 笹塚 料金プラン
※スポーツクラブA-1笹塚店ホームページ「料金プラン」より一部紹介
※5日・15日はジムエリアのみ利用可(2025年10月1日より毎週水曜日休館日)

平日は会社ですので「フルタイム会員11,550円(税込)」である必要はありませんね。

プールを利用しないなら「ジム24&お風呂サウナ会員10,450円(税込)」がおすすめです。

A-1 EXPRESSという「コンビニフィットネスジム」も利用可能です。

週1回 土曜日の18:00までに行くのであれば「デイ・モーニング会員9,350円(税込)」でよさそうです。

こちらはプールも利用できます。

実際のトレーニングメニュー

ここからは、おすすめのトレーニングメニューを解説します。

はじめての場合の注意点

はじめての場合は、必ずスタッフにマシンの正しい使い方を教えてもらいましょう。

マシンの種類ごとに、フォームやウェイトの設定などがあります。

スポーツクラブA-1笹塚店では、スタッフがマシンの使用方法をひととおり説明してくれました。

施設によりシステムが異なりますので必ず問い合わせてください。

時々、独自のやり方でやっている方を見ますが、効果が薄れてしまうそうです。

ここは効果を出すために大切な部分です。

トレーニングの流れ

トレーニングの流れはこんな感じです。

ウォーミングアップ (5分) → ストレッチ(30分) → マシントレーニング(30分) → クールダウン(5分) → サウナ(20分)

ウォーミングアップ(5分)

まずはウォーミングアップです。5分程度、低速でランニングしてカラダをあたためます。寒い時期は必須です。

トレーニング項目目的マシン
使い方
 ウォーミングアップカラダをあたためるランニングマシン
ランニングマシン
出典:コナミスポーツクラブ ホームページ マシンジムより

ストレッチ(30分)

続いてストレッチです。50代後半はストレッチが重要です。30分くらいかけてじっくりとカラダをほぐします»

トレーニング項目目的やり方
ストレッチカラダをほぐす全身ストレッチ
全身ストレッチ
出典:YouTube 前田のまいにちセルフケア!by GronGより

ストレッチはフィットネスジムに行けない平日に自宅でやっても良いです。

マシントレーニング(30分)各15回×2セット

いよいよマシントレーニングです。大きい筋肉からがセオリーですが、マシンの空き状況もあるのでやれるものからでかまいません。

トレーニング箇所部位マシン
使い方
01_肩三角筋ショルダープレス
ショルダープレス
02_胸大胸筋
三角筋
チェストプレス
チェストプレス
03_胸大胸筋ペクトラル
ペクトラル
04_脚太もも
大腿四頭筋
レッグエクステンション
レッグエクステンション
05_脚太ももレッグカール
レッグカール
06_脚
(お尻)
殿筋群
大腿筋膜張筋
外転筋群
アブダクター
アブダクター
07_脚内もも
内転筋群
アダクター
アダクター
08_脚太もも
大腿四頭筋
ハムストリングス
レッグプレス
レッグプレス
09背中広背筋
僧帽筋
ラットプルダウン
ラットプルダウン
10_背中広背筋
菱形筋
ローロー
ローロー
11_背中脊柱起立筋バックエクステンション
バックエクステンション
12_お腹腹直筋クランチベンチ
クランチベンチ
出典:コナミスポーツクラブ ホームページ マシンジムより

ちなみに、筆者は50代後半から11と12をメニューからはずしました。腰痛が気になりだしたからです。

そのかわり、自宅でも「プランク」をやるようにしています。別記事で詳しいやり方を解説しています。

»別記事:今はじめないと「定年後」に絶対後悔する【日常の簡単な3つの行動】

それぞれのウェイト負荷と回数ですが、50代後半からは、15回×2setがおすすめです。

目的ウエイト回数
筋持久力アップ
(細マッチョ)
15回できる
最大限の重さ
15回×2set
インターバル30秒
筋力アップ
(マッチョ)
10回できる
最大限の重さ
10回×3set
インターバル30秒

10回の「筋力アップ(マッチョ)」でやると、高い確率でカラダが故障します。

回復するのに1か月はかかることでしょう。危険度高です。

クールダウン(5分)

軽いストレッチ(5分)で筋肉を解します。

また、施設の設備によりますが、筋肉をほぐすマシンを使うのも効果的です。

番外編:水泳(プールがあったら)

フィットネスジムにプールがあったら、水泳をやってみるのもおすすめです。

「肩」「胸」「背中」のトレーニングにもなりますし、ゆっくり泳げばクールダウンにもまります。

トレーニング箇所部位やり方
肩・胸・背中
クールダウン
上半身水泳クロール
クロール完全攻略
出典:YouTube トモキンスイミング教室より

単純に気持ちがいいので、一番効果が出るのは「表情」でしょう。

間違いないです。

「サウナ」で整える

トレーニングの一貫として、最後は「サウナ」を取り入れてください。

「サウナ」は単純に気持ちがいいだけではなく、「自律神経」が整うことで、心身のリラックス効果など「見た目」に影響する様々な効能があるのです。

「フル装備フィットネス」をおすすめする理由は、たいていの施設で「サウナ」があることです。

会社帰りに「サウナ」だけ利用してもいいですね。

定期的にサウナに通い、サウナと水風呂の交代浴をするサウナ活動を略した「サ活」、サウナ愛好家を指す「サウナー」といった新語も登場するほど人気が高まっています。

参考:沢井製薬「サワイ健康推進課」サウナー必見!サウナのメリット、デメリットとは

トレーニングを始める前に準備するもの

フィットネスジムに入会したら、最低限そろえるものがあります。

ウエア(上下)、シューズです。

プールも利用する場合は

水着、帽子、ゴーグル、耳栓も必要です。

少し慣れてくるとほしいブランドが出てくることでしょう。

はじめは、なるべく安価にそろえる方法をご紹介します。

トレーニング用ウエア(上下)

おすすめは、機能性素材のスポーツウエアです。

ユニクロやGUで販売されているもので十分高性能です。

綿のTシャツでもよいのですが、使ってみたら機能性素材の方がだんぜん快適でした。

ここでおすすめなのは「リユースショップ」です。

「ブックオフ(衣料取扱店)」や「セカンドストリート」がお近くにあったらのぞいてみてください。

特に「ブックオフ」は、スマホアプリに100円引きクーポンがちょくちょく配信されるので、機能性シャツが200円~300円で購入でき、ビックリしました。

シューズ

今持っているものがあれば、それでじゅうぶんです。

もし購入するのであれば、おすすめはメッシュ素材で通気性がよく、「かかと」が踏めるタイプがおすすめです。

荷物をコンパクトにしたくても、シューズがどうしてもかさばってしまうのです。

どこがかさばるかというと「かかと」なのです。

「かかと」が折りたためるとコンパクトに収納できます。

水着・帽子・ゴーグル・耳栓

水泳もやりたい方はこちらも必須です。

水着、帽子、ゴーグル、耳栓です。

意外とわすれがちなのが帽子(スイムキャップ)、ゴーグルもないと塩素で目をいためてしまいます。

耳栓もないと耳に水がはいって不快ですので、絶対に準備したほうがよいです。

「Speedo(スピード)」などのブランド水着は意外と値が張ります。

塩素で意外と早く生地が傷みますので、安価なものを頻繁に替えたほうが良いかもしれません。

水着で安価な割に意外とよかった商品をご紹介します。

帽子付きなのでお得です。172センチ63kgだとMサイズでジャストです»

ゴーグル、タオル付きもあります。※こちらは購入したことはありません。

耳栓はフィットネスジムで購入しましたが、ダイソーにもありました。

慣れると試したくなるもの

少し慣れると試してみたくなるものがあります。

それは「プロテイン」です。

一度は試してみてもよいかもしれません。

プロテインで気をつけることは成分です。

大きく2種類あります。

種類/目的主成分原材料
マッスルアップ
/筋肉アップ
タンパク質ホエイ、カゼイン:牛乳
ソイ:大豆
ウエイトアップ
/筋肉・体重アップ
タンパク質
炭水化物
脂質
ホエイ、カゼイン:牛乳
ソイ:大豆
マルトデキストリン

間違えてウエイトアップを購入しないように注意しましょう。

「Savas(ザバズ)」が有名ですが、おすすめするのは「マツモトキヨシのPB商品」です。

溶けやすく味も悪くありません。

試してみるには最適です。

Amazonで購入できますが、マツモトキヨシやココカラファインの店舗の方が安いかもしれません。

「プロテイン」を溶かすときは「プロテインシェイカー」があると便利です。

「プロテインシェイカー」とは、溶けにくいプロテインパウダーと水分を混ぜ合わせるための専用容器のことです。

おすすめは、100円均一 seria(セリア)の「プロテインシェーカー」です。

径が広いので洗うのがとても楽で、しかも持ちやすく混ぜやすい。

よく考えられてます。

「Savas(ザバス)」のプロテインシェーカーと比較している方がいらっしゃったので、参考にリンクを貼っておきます。

まとめ

50代後半からの「見た目」を改善するために、フィットネスジムの活用方法をご紹介しました。

でも、50代後半の今、なぜ「見た目」にこだわるのでしょうか。

それは、60歳以降「見た目」がよくない(元気がない)と、何をはじめてもうまくいかないからです。

なので、ちょっと早めに手をつけておこうというわけです。

思い立った今こそ、はじめるにはベストのタイミングですね。

はじめる前は億劫に感じるかもしれませんが、いざはじめてみると意外と苦もなく、快適に続けられます。

3か月後、6か月後には大きな成果がでるのですから、やらない選択はありません。

ぜひチャレンジしてみてください

今回は以上です。