
- 「定年後」に独立をなんとなく考えていて、とりあえず情報だけ知りたい
- 起業に必要なスキルや知識はどんなものがあるの?
- 創業ってどこから手を付けていいのかわからない
このようなあなたにピッタリの場所があります。
それは「TOKYO創業ステーション」です。
この記事では、筆者みずからが実際に登録し利用した体験をもとに、「TOKYO創業ステーション」がどのような施設なのかを解説いたします。
結論からいうと、「定年後」に「独立」「創業」を考えはじめているあたなにとって、これ以上ない理想的な施設です。
それではさっそくはじめます。
「TOKYO創業ステーション」とは

「TOKYO創業ステーション」とは、「公益財団法人 東京都中小企業振興公社」が運営する創業支援施設です。
「東京都中小企業振興公社」は、東京都の政策を実施する「東京都政策連携団体」の一つです。
東京都中小企業振興公社の事業は2つです。
①中小企業の経営支援や成長促進
②個人の創業支援
このうち、②個人の創業支援に特化した施設が「TOKYO創業ステーション」です。つまり、東京都の「創業支援」がつまった施設なのです。

場所は、丸の内と立川の2か所にあります。
この記事では、丸の内の施設をご紹介します。
施設も立地も素晴らしく、いくだけで気持ちがウキウキしました。
「創業」にピッタリの場所です。
利用するには、まず「メンバー登録」から

利用する前に「メンバー登録」します。
登録は無料で、とても簡単です。
受付で使うのは「QRコード」なので、スマホにスクリーンショットを保存しておくと便利です。

体験! 無料のコワーキングスペース使ってみた

「TOKYO創業ステーション」1Fには、電源/Wifi完備・3時間無料で使用できる「コワーキングスペース」があります。
さっそく利用してみました。
実は事前に登録が必要なのを知らなかったのですが、親切に教えてくれて、その場で登録して利用したのでした。
飲食も可ですので、非常に快適に利用できました。
このフロアには「Startup Hub Tokyo(スタートアップハブ)」という表示があります。
略して「スタハ」というようです。
「スタバ」ではなく「スタハ」です。
気軽さを演出しているのでしょうか。
ほかにも提供しているサービスを詳しく調べていました。
「TOKYO創業ステーション」の3つのサービス紹介
「TOKYO創業ステーション」は、創業のステージに応じてフロアがわかれていました。
①創業情報収集段階 ▶ 1F Startup Hub
②創業準備段階 ▶ 2F Planning Port
③創業初期段階 ▶ 3F Advance Port
フロアごとの提供サービスを一覧表にしました。
創業のステージ | フロア/名称 | 対 象 | 提供サービス |
---|---|---|---|
①創業情報収集段階 | 1F Startup Hub Tokyo スタートアップハブ | ・創業に興味がある人 ・これから起業を考えている人 | ・コンシェルジュ相談 (創業の初歩的な相談) ・セミナー、イベント (起業の基礎、成功事例など) ・コワーキングスペース |
②創業準備段階 | 2F Planning Port プランニングポート | ・事業計画書を作成したい人 ・資金調達を検討している人 | ・プランコンサルティング (事業計画相談) ・専門相談 (税理士・弁護士などの無料相談) ・融資相談 (創業資金調達の相談) |
③創業初期段階 | 3F Advance Port アドバンスポート | ・創業5年以内の初期の起業家 ・販路開拓・事業拡大を目指す人 | ・アクセラレーションプログラム (販路開拓・成長戦略の支援) ・実践的な経営支援 (事業安定化サポート) ・交流スペース (起業家同士のネットワーキングの場) |
【①創業情報収集】「Startup Hub Tokyo」~起業の第一歩をサポート~

1F「Startup Hub Tokyo(スタートアップハブ)」は、これらか起業を考えている方を対象にしたフロアです。
「創業」に関する書籍が充実しており、前述したコワーキングスペースで自由に閲覧できます。
(貸出はおこなっていません)
また、専門のコンシェルジュに相談ができます(予約制)。
オープンな雰囲気で、相談している方もたくさんいらっしゃいました。
【②創業準備】「Planning Port」~事業計画を具体化~

2F「Planning Port(プランニングポート)」は、具体的に起業を計画している方向けの専門相談のフロアです。
創業に向けた具体的な計画段階の相談フロアですので、1Fのような気軽な雰囲気ではありませんでした。

入口に展示してあったのは「シニア向けの起業」に関する書籍でした。
シニア起業にも積極的な施設であることがわかります。
うれしいですね。
【③創業初期】「Advance Port」~創業後の成長を支援~

3F「Advance Port(アドバンスポート)」は、2024年8月から新たにはじまったサービスです。
創業後5年以内の初期起業家を対象に、販路開拓や成長戦略の支援を提供しています。
東京都中小企業振興公社の2024年度事業計画に記載があり、2024年10月採用で担当の非常勤職員も募集していましたので、2024年末頃からは本格稼働しているはずです。
体験! 無料のオンラインセミナーに参加してみた
メルマガに登録すると、いろいろなセミナーやイベント情報が送られてきます。
無料のオンラインセミナーにいくつか参加してみました。その中から一つご紹介します!
オンラインセミナー「複業から始める起業の一歩」

セミナーは「京信バンク」の若い共同代表の2名によるものでした。「京信バンク」とは京都信用金庫が提供する人材紹介サービスです。
共同代表2名が、社内ベンチャーで立ち上げたサービスとのことでした。
自己紹介の中で、立ち上げた経緯の説明がありましたが、発想とやる気があれば形はあとからついてくる典型のお話でした。
「創業」のやり方は一つではないことがわかります。
オンラインセミナーの内容は、将来の「起業」を見据えて「複業」からはじめるメリットや、そのために、「自分を『〇〇屋』とたとえてみよう」というプチワークなどユニークな内容でした。
このように、自分の興味にあった気軽なセミナー・イベントが豊富に提供されています。
お二人の話を聞いて「スープストック・トーキョー」を思い出しました。代表の遠山正道さんが、商社マン時代に社内ベンチャー制度を活用して立ち上げた会社なのです。
企画書作成から起業初期までの苦労話は、『スープで、いきます』に詳しく書かれています。

まとめ
「TOKYO創業ステーション」をまとめますとこのようになります。
・「独立」「創業」に必要な知識やサポートを幅広く提供する施設
・「創業準備」「事業立ち上げ」「創業初期」とステージごとに支援を受けられる
・「セミナー」や「無料相談」が充実している
・東京都、東京都中小企業振興公社が運営していて安心
・東京都の創業支援制度、補助金制度と連携している
「定年後」に、「独立」「創業」「起業」を考えている方、そして今は考えていなくても興味がある方は登録して損はありません。
ぜひ、活用してみてください。
今回は以上です。